こんにちは。ナニカラブログ管理人のムギモンです
10代20代のみなさん、本って読みます?
現代はSNSもあるし、Youtubeもあるし、ブログもネットの掲示板もあるし…で本以外の娯楽がたくさんあるから、あまり積極的に活字に触れる機会ってないのかもしれませんね。
10代に20代の時は本を読みまくっていた30代の私ですら最近は
このビジネス本読みたいけど時間ないな。Youtubeで誰か解説してないかな〜。10分くらいで。
ってなってますからねぇ。
ただね、若人に伝えたいことがある。
モテたいなら本(小説)を読め!!
ってこと。笑
理由は3つあって
- 小説はモテるための具体的な状況、言動、仕草、感情を全て登場人物が解説してくれる。
- 古今東西、普遍的事実として “本を読んでる人” ってだけでなぜかモテる。
- SNSやYoutubeの視覚的なもの見てると脳がバグるから本を読むとリセットできる。
順番に解説していきますね。
小説はモテるための具体的な方法の指南書である
想像力を活性化させるから
当然、本は絵や映像がなく文章だけです。
上の画像はイメージですが、文章と比べてみましょう。
ちょっと↓の文章を読んでみてください。
やがて女がバッグを手にスツールを下りるのが見えた。時計はもう十一時に近くなっていた。…(中略)…彼女はゆっくりとさりげなくこちらにやってきて、僕の隣のスツールに腰をかけた。微かに香水の匂いがした。スツールに体を馴染ませると、彼女はバッグからセイラムの箱を出して、一本口にくわえた。僕はそんな彼女の動きを目の端でぼんやりと捉えていた。
「素敵なお店ね」と彼女は僕に言った。…(中略)…
胸の中の空気が突然ずっしりと重くなったような気がした。僕は吸引力のことを考えた。これはあの吸引力なのだろうか?引用元:国境の南、太陽の西
私の画像の例が悪いにしても、どちらがより想像力をかき立てられたでしょうか?
なんとなく、文章の中からこの女性の「余裕」「色気」や男性が女性のどうゆう動きに惹きつけられたのか伝わりませんか?胸の中の空気が重くなる程惹きつけられたその瞬間のエネルギーみたいなものが。
それを、「既にある絵」ではなく自分の頭でイマジネーションする。それはもうあなたの脳みそにエラく影響力があると思いますよ。
ちなみにこの作品は村上春樹さんの「国境の南、太陽の西」の一節です。
村上春樹さんだったら、「ノルウェーの森」や「スプートニクの恋人」の方が有名でしょうか。
男性編もやってみましょう。
「ごめんな、グラス割っちゃって」
「いいよ、そんなこと。常軌を逸してたんでしょ?」
「常軌を逸する、かあ。なんか、まるで、俺たちのためにある言葉。待てないんだもんな。でも、ちゃんと待とう。ちゃんと、自分をじらしてあげよう。残りのワインを飲もうよ」
私は吹き出して、成生の腕から抜け出した。割れたグラスの破片を片付けている間に、彼は新しいグラスを持って来た。
「唯一あるおれの部屋の女の形跡。ペアグラス」
割れないように大切に使おう。私は柄にもなく心の内で呟いた。彼の素足が床を踏む。私は、それを傷付けたくないと思い、慎重に小さな破片をつまみ上げた。きらきらしてる。やはり、泣きたくなる程、美しい。引用元:A2Z
ま、私の画像も「なんのこっちゃ?」という感じなのですが笑
文章を読んでください。この男性(成生)の現代風なモテる男性像が伝わりますでしょうか?まず、「コミュ力が高い」「自ら動く」「母性本能をくすぐる」「それでいて男っぽいところもある」感じですね。はい、モテる〜。
ちなみにこの作品は山田詠美さんの「A2Z」の一節です。
山田詠美さんは「風味絶佳」もオススメです。
いかがでしょう?
想像力がビシバシと働きませんでしたでしょうか?
人間観察のプロによる莫大な情報量のモテ指南書だから
太宰治の「人間失格」って有名な本あるじゃないですか?あの本でだいたい75,000文字なんです。
このブログも含めてだいたいブログが1記事あたり1000〜3000字くらいですから一冊でブログ25〜75記事分くらいの分量があります。
その分量を「たった一人の主人公」の人生に焦点をあててるわけ。
しかも、本が売れる作家さんっていうのは「ガチの人間観察のプロ」であって、読者に分かりやすいように活字でもって伝える「文章表現のプロ」なんですよ。
そのプロ達が一つの小説を書くために、自分や他人の人生経験やら心情やら些細な動作やらを、それはもう注意深く観察・想像して書いてるわけです。
それこそ己の人生をかけて。
ですから、そのモテる(逆にモテない)に至る描写全てがそこにつまっているんですよね。
例えば、モテるために情報を探していると「好きな人にしつこくLINEしないほうがいい」とかってありますよね?
ちょっと下の文章を読んでみてください。
携帯電話はまたしてもオフになっていた。小島桜子は苛立ち、不安とかなしみに襲われ、ついでに腹が立ち、それからまた苛立った。
ここ数日、桜子は土屋に電話をかけつづけ、メッセージを残しつづけている。
桜子です。お元気ですか。これを聞いたら電話をください。
あるいは、
桜子です。きょうは雨です。またかけますね。
あるいはまた、
桜子です。私の電話番号忘れちゃいました?念のために言いますね。3203……。
待つのは苦しかった。引用元:薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木
おおーい。まあ落ち着け。って感じですよね。笑
この本は初版が2000年なのでもちろんスマホなどないのですが、いつの時代も「好きな人から連絡が来ない時の女性」の様子は変わらないのかも?
この小説はたくさんの女性が出てきてどの人に感情移入するかで印象も変わってくるかと思いますが、
小説の中の登場人物が痛い行動してると「ああ・・・これ私だ」とか「俺、これ好きな子にしちゃってるわ」みたいに客観的に見れたりするので、勉強になりますよ。
ちなみにこれは江國香織さんの「薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木」の一節です。
本を読んでるだけでモテる
これはねえ、今も昔もそうだと思うけど、現代だったらもっとモテの効果絶大だと思う。
だって、みんな電車の中でもどこでもスマホしかしてないですからね〜。差別化よ差別化!!
待ち合わせの時に、スマホではなく本読んでる姿を遠目から見たら・・・
となると思うんですが。(古いんでしょうか笑)
ちなみに男性にモテる女性の趣味一覧
8位:山登り
7位:ピアノ
6位:手芸
5位:読書
4位:スポーツ観戦
3位:映画鑑賞
2位:スポーツ
1位:料理出典:マイナビウーマン
だそうです。
男性が女性にモテる趣味ランキングでもだいたい読書ははいってました。
それに、本の良いところは
- 語彙力が増える
- 視野が広がる
- 共感力が高まる
などいいところがたくさんあります。
もちろん、漫画や映画やYoutubeでも同じことは言えるのですが、先ほど解説したように文章だけで想像力を働かせることが絵や動画とは違った感覚を生み出すんです。
脳をリラックスさせる
これは若い方に限らないですけど、現代人は情報過多ですよね。
出典元が不明で申し訳ないのですが「現代人が1日に受け取る情報の量は江戸時代の人の1年分に匹敵する」なんて話をどこかで目にしました。
真偽のほどは不明ですが、私たちの生活を見渡すと「情報!情報!情報!」ですよね。
学校や会社で10分休みがあればスマホでインスタやブログ読んじゃいます。
脳が休まる暇がないんです。
個人がめまぐるしく変化する状況や目新しい環境に置かれたとき、…彼の予測精度は低下する。もはや適切な判断ができなくなり、合理的行動ができなくなる。
一方、本の情報量はそれに比べたらすごく少ないです。(内容が薄いということではないですよ。)
画面が切り替わることもなく、広告を挟むこともなく、そっとそこに存在します。
あなたが読もうとしない限り強制的に見せつけてくることはないんです。
恋愛に疲れちゃったり、人間関係やSNSがうっとおしくなったら、スマホの通知を切って本の世界で少しリラックスしてみませんか?
モテたければ本を読もう
なかなか、活字に慣れていないと最初は集中できないかもしれませんが、映画の原作を本で読んでみるところから読書をはじめてみるのも良いかもしれませんね。
ストーリーを知っていても違った発見があって楽しいと思いますよ!
とにかく、男女関係なく
モテたければ本を読もう!
お読みいただきありがとうございました。
あなたの今日が良い1日になりますように。
ムギモンでした。
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