こんにちは。ナニカラブログ管理人のムギモンです
夏休みの自由研究はいつの時代も保護者の頭を悩ます種でしょう。
どうせなら、お子さんに楽しみながら自由研究を行ってもらいたいもの!
それならば!ということで今回は
- 山
- 海
- 川
の3つのレジャースポットだからこそできるの自由研究を考えてみました。
小学生の科目別の自由研究をお探しの方はこちら
山や森林に行く場合の自由研究
植物の種類を調べる
山に行ったら “木” がたくさん生えていますよね!これはチャンス!
樹木の研究をしてみましょう。
ある地域に生育している植物の集まりを “植生” といい、その植生を基盤として,それぞれの条件下での安定した状態になっている動植物の集りを「バイオーム」といいます。
バイオームはその地域の年間平均の “気温”や “降水量” によって違ってきます。
バイオームという言葉自体は高校理科の分野ですが、内容自体はそんなに難しくありません。
例えば、気温が高くて降水量が少なければ「砂漠」になりますし、年間のほとんどが暑い時期でかつ降水量が多いと沖縄のような「亜熱帯多雨林」になります。
このように、気温や降水量でその土地の “バイオーム” は変わります。日本は比較的降水量が多いので「砂漠」や「サバンナ」の地域はありませんね。
日本にあるのは「亜熱帯多雨林」「照葉樹林」「夏緑樹林」「針葉樹林」の4つです。
日本地図と植生
そして、
亜熱帯多雨林ではアコウ・ビロウ・ソテツ・マングローブ林
などと、生えている樹木の種類が違います。
植物の世界はとっても効率的にできていて、例えばやや寒冷地域に見られる「夏緑樹林」は読んで字のごとく「夏に緑(葉っぱ)になる」のですね。
これは、冬では日が当たらず植物が成長できないので夏に葉っぱを増やし光を取り入れて成長するためです。冬には葉を枯れさせて落葉させ、エネルギーを温存します。
植物ってすごいですね!
具体的な研究の内容としては、
- 樹木の写真をとって図鑑で調べる
- 落ちている葉っぱの様子をスケッチする
- どんな昆虫が近くにいたか
- 樹木の近くにはどんな植物(草や花)があったか
- 感じる気温(山ではひんやりなど)
- 日の光はどれくらい当たっているか
葉っぱで調べる図鑑もあります
たくさん調べたり感じることができそうですね。
海外旅行に行く場合も
海外旅行に行くならもっと幅広い「バイオーム」を見ることができるかも!
「硬葉樹林」はオリーブやユーカリなど硬くて小さい葉をつける木からなるバイオームですが地中海沿岸やカリフォルニアなどの地域にみられます。
ローマ(イタリア)やシドニー(オーストラリア)などが「硬葉樹林」の地域です。樹木をたくさん写真にとってきたりスケッチしたりすると良いですね。
「雨緑樹林」は雨季と乾季のある地域でみられます。代表的な樹木はチークです。東南アジアなどでみられますので、タイなどに行かれる方は観察してきてください。
ただし、飛行機に植物を持ち込むのは禁止されていますから気をつけてくださいね。
さらに応用
- 地球温暖化や砂漠化、プランテーションによる環境問題など社会問題と関連付けて考察するのもよいでしょう。
- また、樹木の生物学的な働き(光合成ってなに?受粉の仕組みは?植物も呼吸はするの?)について深く調べるのもよいですね。
海に行く場合の自由研究
貝の研究
海にはたくさんの生物がいます。深海などは研究の世界でもずっと大きなテーマですね。
ただ、自由研究となると深海のイカを捕まえるわけにいかないし、魚も捕獲が大変です。
2つの切り口で自由研究を考えてみました。
貝と貝殻の研究
拾ってきた貝殻を調べてどの種類の貝なのかを調べましょう。
拾ってきた貝殻の
- なんという名前の貝なのか?
- 食べれるのか?
- どのような特徴があるのか?
- 肉食?草食(藻食)?
- 天敵は?
などを図鑑で調べて表にまとめましょう。
貝だけではなく、近くで見られた海辺の昆虫や海藻、海辺の植物の写真やスケッチをのせてもよいですね!
貝の歴史と進化、人間との関係
貝は人間が誕生するよりずっと前からこの地球に存在します。
地球の誕生が46億年前、原始生命の誕生が40〜38億年前と言われていますが、貝類の祖先の誕生は4億〜5億年前と言われています。
ヒト(ホモ・サピエンス)の出現が約20万年前ですから「貝類」は地球における大先輩ですね。
- 貝の祖先は?
- 貝(軟体動物)の仲間は?
- 貝はどうやって進化したの?
- 陸と水中に住む軟体動物の違いは?
などを調べてみましょう。
また「貝塚」など、ヒトと貝の関係はずっと昔から続いてきました。貨幣の代わりや装飾品としても用いられてきました。そのような「人類と貝の関係」を調べてみるのも面白いかもしれませんね。
川に行く場合の自由研究
川もたくさんの自由研究の題材がありそうですね!
こんな研究はいかがでしょうか?
川の石の研究
川の上流の大きな石も下流では小さく丸くなります。
もし車などで移動できるのであれば川の上流と下流の石を
- 写真にとる
- 大きさを計る
- 形の違いをスケッチ(ごつごつ?丸い?)
などをして比較してみましょう。
また、石の種類もたくさんあります。石灰岩、花こう岩、安山岩などなど。小さく持ち帰れる石を集めて、分類してみるのも面白いかもしれません。
その石がどのように作られたのかを(火山など)調べるとより深みが増しますね。
見つけた石を図鑑で調べてみましょう。
川の流れが作り出す働き(侵食や運搬作用、堆積)などについて調べたり、その川の地域の人々の歴史について調べるのも奥が深いですね。
国土交通省 日本の川
指標生物の観察
出典:国土交通省
川の水の綺麗さはどのようにして計るのでしょうか?
専門的な方法ではpHを調べたり化学的酸素要求量を調べたりします。しかし、他にも川の綺麗さを計る方法があります。
それが、指標生物と呼ばれる生き物たち。
出典:国土交通省
これらの生物で川の綺麗さが分かります。
観察するときは、天気や気温なども記録しておきましょう。
このようなガイドブックが役に立ちます。
楽しみながら自由研究をしよう!
レジャーと一緒であれば楽しみながら自由研究が行えるし、特別な思い出にもなり一石二鳥ですね。
怪我や熱中症、また虫刺されなどに気をつけて、素晴らしい自由研究にしましょう。
お役に立てれば幸いです。
良い夏休みをお過ごしください。ムギモンでした。
コメント